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県知事がJAはくい視察 新品目挑む花木生産者を訪問

 石川県の馳知事が8月上旬、宝達志水町の花木産地を視察しました。JAはくい押水花木部会の生産者らと意見を交わし、「産地の取り組みをPRしていくことが大事」と語りました。

 同町押水地区は、生け花やフラワーアレンジメントの花材として使われる花木の産地。町内では、27戸が約19ヘクタールで150種類以上を栽培しています。特に、冬に枝が美しい赤色に色づく「サンゴミズキ」は、年間約10万本を出荷しており、全国トップクラスを誇っています。

 馳知事は、若手農家が試験的に栽培を始めてた「ヤマゴボウ」の圃場を視察。ブドウのような黒い実をつける多年草で、一般的には雑草とされていますが、市場関係者から生産を勧められ、今年7月に初めて出荷しました。条間を広く取って乗用草刈り機を使うことで省力化を図っているといいます。

 年間を通じて県内外に出荷していることに対し、馳知事は「輸送費がかかるのでは」と質問。生産者は、夏場は単独で冷蔵便をチャーターしている現状を伝え、輸送コストの軽減などの支援を要請しました。

 寳達町長、稲村県議らが同行。JA南部育苗センターでは、県産高級ブドウ「ルビーロマン」の集出荷作業を見学。知事は「商品化率を6~7割に高めるようバックアップしたい」と話し、増産へ支援する意向を示しました。